へッドライト磨き作業解説 
	2019年3月現在、ページ全体の内容が古く再編集を検討しています。
	年々技術とマテリアルが進歩しています、最新情報をなるべく早くお伝えしたいと思います。
	クラック除去や、それらに関わるクリヤ塗装時の可否などは既に情報が古い為御相談時にお問い合わせ下さい。
	技術の進歩により現在は異なる為、このページは作業の流れは・・・位に参考にされて下さる様お願い致します。
	2016年3月8日追記がページ下部にあり
	 
	 
	※※※ヘッドライトレンズの経年劣化による磨き施工概要※※※
	 
	 
	大まかに作業全体の流れを御説明します。
	 
	最初に修復不可能な例を下の表にまとめてみました。
	 
	
		
			
				| 修復不可の症状[参考] | 
		
		
			
				|  |  | 
			
				| 線傷に見えるクラッグ | 細かい白濁点 | 
			
				| 上記の様な劣化は表面のハードコーティング層上ではなく、ヘッドライトレンズ(ポリカーボネート)内にダメージを受けています。「内」というのはライト内側ではなくポリカーボネート素材内部ということになります。 経年すると頻繁に見られる傾向があります。最近の車のヘッドライトはデザインも多方向性に富んでおり、紫外線を受けやすい上部面が多いレンズは新車から1~2年でダメージが目視出来る例もあります。
 そして、注意点があります、クラッグ等のダメージがある場合に作業を進める上で磨き時に負荷をかける熱伝達はそのクラッグを悪化させる恐れがあります。更にコーティング剤塗布前の脱脂には強い溶剤などは使用できません。御自身で施工される方は注意して下さい。ポリカーボネート素材ダメージは取り返しのつかない事になりかねません。又、他の施工店に依頼する時、慣れた手つきでポリッシャーでゴリゴリといきなり磨く様な所も注意が必要です。
 ポリカーボネートはデリケートです。劣化が進行してる場合は細心の注意、現状のダメージ具合を最初に見極めなくてはいけません。   以上のように説明しましたが、御見積り時、現物状態確認時にお客様には上記の現象は基本的に除去は不可能と御説明させていただいております。 ただし、状態などにより、磨き作業を行うと目立たなくなる結果が多くあります。 表面(ハードコート層上)、ポリカーボネート素材自体のダメージ(曇り、黄ばみなど)を出来る限り除去する事が出来れば全体の見栄えは良くなります。   研磨後の仕上げにコーティング剤かクリヤ塗装をお選びいただけます。 どちらのコースを得お選びいただいても研磨方法は同じです。ヘッドライトの復元の仕上がりには研磨方法が最重要となります。   ご注意下さい!! 意外と盲点があります。ヘッドランプハウジング内(レンズ内側面)の劣化、汚れ、曇りは落とせません。経年車は特に表面を磨いてる最中に内部が曇っているのが判明なんてことがあります。 その場合外側の透明度が復活しても、内部の曇りが目立ってしまい仕上がりに影響します。 この様な施工例が少なくはありません。施工前に不明な点は何なりとお尋ねください。 | 
		
	
 
	 
	

 
	 
	
		上の写真は二枚とも同車両で経年劣化にによりダメージを受けています。
	
		見た通り黄ばみが目立ちますが、濁りもあります。
	
		本来は透明感がもっとあるはず、黄ばみが強烈で美観を損ないますね。
	
		もっと酷くなると、ライト照度の不足により車検も通らないことも・・・
	
		 
	
		※黄ばみが映りやすいように極端にカメラ角度を傾けて画像を撮っています。
 
	 
	
		まずは汚れていれば洗浄し、マスキング後にハードコート層の劣化を見るために
	
		表面上の軽いポリッシャー磨き、洗浄剤で表面の酸化皮膜を除去します。
 
	 
	 
	 
	『別の車種での参考例』
	上の画像で最初に確認出来た劣化紛を判り易いよう水をかけました。
	黄線左は紫外線によりダメージを受けて黄ばみが判ると思います。
	黄線右側は黄ばみは取れ、クリヤー層を削った白い粉ですから真っ白です。
	下記文でも説明していますが耐水ペーパーでの研磨時に水を使用しますので、この様に目視でも確認できます。
	 
	 
	 
	 
	
		 
	
		 
	
		ハードコート層の劣化が醜い場合は耐水ペーパー~バフレックス使用、
	ダメージが軽度の場合はコンパウンドでの磨きになります。
	
		ポリッシャーは電動シングル180φ、 電動ミニポリッシャー、
	
		エアーミニポリッシャー、 角型・丸型オービタルサンダー
	
		と使い分けます。狭い部分などは手磨きパットを使用します。
 
	 
	 
	↑ 耐水ペーパー使用は何種類もペーパー番手を替え、ポリッシャー磨きに移るので
	お預かり時間を多めに頂く様になります。
	上に画像ではハンドポリッシュですが、オービタルサンダーで耐水ペーパー・ハイピッチ
	ペーパーを使用するのが大半を占めます。
	状況に応じ最初のアプローチは空研ぎ240~320番からという事もあります。
	
	2017年※中間にスーパーアシレックス(水研ぎ)により、一旦、最平面化(磨き振動傷除去)を
	入れています。
	 
	 
	 
	上の写真、ペーパー研磨後レンズは白く濁ったままになります。
	ペーパー最終はバフレックス仕上げ。
	バフレックスは3種類を状況に応じて使用。
	 
	 
	 
	上の写真、ミニポリッシャー使用、磨き出し直後のバフの廻りは透明度が復活。
	コンパウンド、バフを徐々に粗~微細に換えていくと仕上がりです。
	現在の主流はプラスティック樹脂専用コンパウンドを導入、樹脂の磨きに最善の
	物を使用、専門店ならではの抜かりの無い作業。。
	
	2017年※仕上がり具合により水性コンパウンド、低反発バフ、その他多数組み合わせ
	ています。
	 
	 
	
		黄ばみは勿論のこと、透明感が復活しました。
	
		仕上げに上質のプラスチックコーティングを施工すれば完成です。
	
		当店では現在エシュロンコーティング ECHELON/for Headlight
	
		の施工をオススメしております。
		
		お客様のご要望でヘッドライトクリヤ塗装も選択できますが
		クラック等が発生してる場合は塗装はお断りしています。
		
		【重要】
		クラック発生でも状態により塗装OKの実例が多数御座います。
		当店での実務経験を元に施工方法を一部変更し実現しています。
		仕上がり時の見え方、状態により施工のリスク等多数御説明がありま
		すので御見積り時に御相談下さい。
 
	 
	
		ヘッドライトダメージ再生には、お客様にコースをお選び頂けます。
	
		軽く状態を復活させたい場合、予算をあまりかけたくない場合など
	
		は通常磨きコースをお選び下さい。通常コースは基本的にペーパー研磨を使用せず
	
		表面上のみの研磨になります。
 
	 
	この様に当店はダメージ状態などにより作業を丁寧に行います。
	ライト磨きどうぞ当店を御利用下さい。
	宜しく御願いします。
	 
	 
	 
	 
	 
	 
	 
	 
	2016年3月8日追記 
	 
	※※ 実際に見るライトレンズの雑学 ※※
	 
	 
	 
	
		ヘッドライトレンズの一部分を用意しました。
	
		 
	
		ライトのレンズの断面を見る事が出来ます。
	
		 
	
		 
	
		 
	
		一般の自動車ユーザーの方はレンズの断面、レンズの裏側は余程事故でも会わないと
	
		見ることは無いのでしょうか?
	
		 
	
		私の自動車関係の職歴経験から、よく目にはしていたレンズですが今回改めて
	
		 
	
		解体車両からの取り外しでレンズ自体をよく見てみたいと思います。
	
		 
	
		今回用意出来たレンズは軽自動車(レンズカット入り)からのものになります。
	
		 
	
		新車から10年未満、150×100㎜未満内で切断(異型レンズの端部分で四角ではない)
	
		 
	
		状態は程よく経年相応の黄ばみ+微細なクラッグ入り
	
		 
 
	 
	 
	※白いコピー用紙の上に置いてみると黄ばみが一目瞭然。
	 
	 
	
		※断面から透かして見えるクラッグ(微細なヒビ)
	
		 この様な場合は基本的に除去できない。
	
		 但しクラッグがレンズ表面に近いほど研磨による除去可、もしくは目立たない位の
	
		 仕上りも可。
 
	 
	 
	
		※レンズの厚みを計測してみました。
	
		 およそ2.5㎜位でしょうか。
 
	 
	 
	☆今回は参考までに・・・というお話です。
	 
	実際にレンズを研磨するのに表面しか見ていません。
	レンズを分解などは勿論致しませんので当然のことです。
	 
	レンズの構成は単純に申しますとレンズ(ポリカーボネート)の上に
	ハードコーティング層があります。この層も決して厚くはありません
	ボディパネルの塗装クリヤーでも1㎜に満たないミクロンの厚みですから。
	 
	ハードコート層の完全剥離研磨で実際にはレンズ自体に到達研磨することに
	もなります。
	 
	 
	 
	例えば、以前こういうお客様が持ち込み来店されました。
	 
	「深い傷が数ヶ所に入り、とにかく目立たないようにならないか?」
	 
	あまりオススメは出来ませんが、部分的にレンズの研磨量を深く施工です。
	 
	おそらく0.5㎜近くは削ったでしょうか?経験からすると限界値です。
	 
	御客様の要望で傷を目立たなくし、商品価値を優先させたいという事です。
	        ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  
	 
	 
	 
	 
	お客様のヘッドライトは持ち込まれる都度、それぞれがダメージ具合は
	 
	違います。
	 
	実際に御客様のご依頼から磨いてみないとどの位回復出来るか判らない
	 
	事があります。
	 
	そういう事も踏まえ、レンズ自体を今回の様な形で見ておいて頭の隅に
	 
	入れておけば今後良い施工が出来るかとも思っております。
	 
	今回の話は自分での勉強の意味も在り申し訳ないのですが・・・
	 
	(辛口ですが、他店で実際に有り得るポリッシャーのみで表面だけ擦っている施工はNG)
	 
	 
	 
	余談になりますが、趣味でレンズの脱着(殻割)を行ったことがあります。
	 
	ドレスアップ目的で一度ばらし、中にLEDやイカリングを仕込んだり
	 
	するアレです(笑)私の場合は内部のプロジェクター部が欲しくて分解したのですが
	 
	意外と簡単に殻割は出来ますよ!もし、そういう機会があれば、レンズを表裏から
	 
	見れますので劣化ダメージを確認しながらレンズ自体を最高の状態に復活できる
	のかな?とか思ってしまいますね。
	 
	 
	 
	最後に当方ではヘッドライトの施工見本を展示してます。
	 
	実際の使用している数台の私用車もそれぞれ、ヘッドライトリフレッシュ施工済みで
	 
	状態を見ていただく事が出来ます。
	 
	 
	↑ 展示サンプルのライト 常時5~6個展示しています
	 
	近日中に新たに数個追加される予定。
	 
	 
	施工を検討、ご相談などお気軽にお問い合わせください。
	 
	宜しくお願いいたします。